
気づいたら支払い期限から1ヶ月も経ってしまっていた。
おそらく、すでにメールやハガキで督促状が届いているのではないでしょうか。
「どうしよう…」と焦る気持ち、よく分かります。
でも、まだ大丈夫です。今から適切に対応すれば、事態を最小限に抑えることができます。
今、あなたの支払いはどんな状態?
まず現状を整理しましょう。
支払いが1ヶ月遅れている今、実際に何が起きているのでしょうか。
追加料金が発生しています
本来の商品代金に加えて、延滞事務手数料297円(税込)がすでに加算されています。
さらに、年利14.6%の遅延損害金が日割りで計算されているため、1日ごとに少しずつ支払額が増え続けている状態です。
例えば1万円の支払いを1ヶ月(30日)滞納した場合、遅延損害金は約120円になります。
サービスが使えなくなっています
NP後払いは一時的に利用停止になっているはずです。
お気に入りのショップで買い物をしようとしても、決済方法として選べない状態になっています。
また、今回の滞納記録はネットプロテクションズ社のシステムに残るため、今後NP後払いを使う際の審査にも影響する可能性があります。
督促が届いています
おそらく、すでに何通かの督促メールやハガキが届いているのではないでしょうか。
最初は「お支払いのお願い」といった柔らかい表現だったかもしれませんが、時間が経つにつれて内容が厳しくなっていきます。
このまま放置すると何が起こる?法的措置までの流れ
「まだ1ヶ月だし、もう少し様子を見ようかな…」と思っている方もいるかもしれません。
でも、ここからが重要です。
1〜2ヶ月目:督促が本格化する
滞納が1〜2ヶ月続くと、督促の頻度が増え、内容もより具体的になります。
電話での連絡が来ることもあるでしょう。
この段階では、まだ話し合いで解決できる余地が十分にあります。
2〜3ヶ月目:「弁護士委託前通告」が届く
ここが一つの大きな節目です。
「弁護士委託前通告」や「催告書」といった、少し物々しい名前の書類が届きます。
これは「これ以上お支払いが確認できない場合、弁護士事務所に回収を依頼します」という最終警告のようなものです。
この段階まで来ると、相手も本気で法的措置を検討し始めています。
それ以降:法的措置へ
弁護士委託前通告も無視すると、実際に弁護士事務所や債権回収会社から連絡が来るようになります。
そして最終的には、裁判所から「支払督促」という書類が届きます。
支払督促とは、裁判所を通じた正式な支払い請求です。
これを受け取ってから2週間以内に異議を申し立てないと、相手の言い分が全て認められ、強制執行(財産の差押え)が可能になってしまいます。
差押えの対象になるのは、給与や預金口座です。
給与が差し押さえられると、会社にも知られてしまいます。
また、預金口座が凍結されると、日常生活にも大きな支障が出ます。
「ブラックリスト」の心配はどれくらい?
多くの方が気にされるのが、いわゆる「ブラックリスト」への登録です。
NP後払いの場合、1ヶ月程度の滞納ですぐに信用情報機関(CICやJICCなど)に事故情報として登録されることは、基本的にありません。
ネットプロテクションズは独自の審査システムを使っているため、すぐに外部の信用情報機関に報告するわけではないのです。
ただし、これは「安心して良い」という意味ではありません。
滞納が長期化したり、裁判になったりすれば、信用情報に傷がつく可能性は十分にあります。
絶対にやってはいけないこと
焦っているときほど、間違った判断をしてしまいがちです。
以下のような行動は、状況を悪化させるだけなので絶対に避けましょう。
督促を無視し続けることが最も危険です。
「怖いから見ないようにしよう」「そのうち諦めてくれるかも」と思うかもしれませんが、残念ながら相手は諦めません。
今すぐやるべきこと
では、具体的にどう対処すれば良いのでしょうか。
まずは連絡を取る
何よりも大切なのは、NP後払いに連絡を取ることです。
手元にある請求書やメールに記載されている連絡先に、勇気を出して電話してみましょう。
「支払いが遅れてしまい、申し訳ございません」と素直に謝罪し、いつ頃支払えそうかを正直に伝えてください。
誠実に対応すれば、相手も人間です。柔軟な対応をしてくれる可能性があります。
一括が難しければ分割の相談を
どうしても一括での支払いが難しい場合は、分割払いができないか相談してみましょう。
「月々○○円なら支払えます」と具体的な金額を提示すると、より誠意が伝わります。
ただし、NP後払いは基本的に分割払いには対応していないため、必ず応じてもらえるとは限りません。
できるだけ早く支払う
当たり前のことですが、できるだけ早く支払うことが最善の解決策です。
遅延損害金は日割りで計算されているため、1日でも早く支払えば、それだけ支払う金額を抑えられます。
どうしても支払えない場合は?
「正直、他にも借金があって、NP後払いだけじゃないんです…」という方もいるかもしれません。
複数の支払いに追われて、どうにもならない状態になっているなら、一人で抱え込まずに専門家に相談することをおすすめします。