「もしNP後払いの支払いが遅れたら、将来ローンを組んだり、クレジットカードを作ったりするときに影響が出るのかな?」
そんな風に不安に思ったことはありませんか?
先に結論からお伝えすると、NP後払いの滞納は、CICなどの信用情報機関には登録されません。
つまり、いわゆる「ブラックリスト」には載らないということです。
ただし、「ブラックリストに載らない=滞納しても大丈夫」というわけではありません。

「NP後払いはCICに加盟した」という情報の真相
2024年10月8日、NP後払いを運営する株式会社ネットプロテクションズは、法律に基づく「包括信用購入あっせん業者」として登録され、信用情報機関である「CIC」に加盟しました。
この情報を見て、「じゃあ、滞納したらブラックリストに載るんじゃないの?」と思われた方もいるかもしれません。
しかし、ここには大切な区別があります。
「事業者としてのCIC加盟」と「利用者情報のCIC登録」は別の話なのです。
ネットプロテクションズがCICに加盟したのは、法令遵守のための体制整備の一環です。

NP後払いは信用情報機関を使っていない
NP後払いの公式サービス資料には、以下のように明記されています。
「当社の与信はNP後払いの利用実績のみで与信審査を行っております。信用情報機関等に照会するといったことは行っておりません。」
つまり、NP後払いは以下のような特徴があります。
項目 | NP後払い | クレジットカード |
---|---|---|
審査時の信用情報照会 | しない | する(CICなど) |
滞納時の信用情報登録 | しない | する(長期滞納の場合) |
審査に使う情報 | 独自システム・通販信用情報サービス | CICなどの信用情報 |
また、NP後払いの利用規約を確認しても、信用情報機関への登録同意条項は存在しません。
これは、NP後払いが一回限りの請求・支払いであり、クレジットカードのような「継続的な信用供与」ではないためです。
じゃあ、滞納しても大丈夫なの?
「ブラックリストに載らないなら、滞納しても問題ないんじゃない?」
いいえ、それは大きな間違いです。

1. 延滞事務手数料と遅延損害金が発生
支払い期限を過ぎると、延滞事務手数料(297円/回)や、年率14.6%の遅延損害金が発生します。
放置すればするほど、支払う金額が増えていきます。
2. NP後払いが使えなくなる
一時的にNP後払いの利用が停止されます。
便利な後払いサービスが使えなくなるのは不便ですよね。
3. 他の後払いサービスも使えなくなる可能性
NP後払いは「通販信用情報サービス」という、後払い決済業界内の情報共有システムに加盟しています。
滞納情報はこのシステムで共有されるため、「他の後払いサービスの審査」にも影響が出る可能性があります。
これは、CICのブラックリストとは別の、業界内の独自ブラックリストのようなものです。
4. 最悪の場合、法的措置に発展
滞納が長期化し、督促を無視し続けると、弁護士から連絡が来たり、最終的には訴訟や差押えといった法的措置に発展する可能性があります。
他の後払いサービスとの違い
実は、後払いサービスの中には、CICに情報を登録するものもあります。
CICに登録される可能性がある後払いサービス:
- ZOZOTOWNのツケ払い
- GMO後払い
- メルペイあと払い
- バンドルカード(ポチっとチャージ)
CICに登録されない後払いサービス:
- NP後払い
- atone(アトネ)
